ロンドン(CNNMoney) フランス・パリにある国際通貨基金(IMF)事務所で16日に爆発があり、職員1人が負傷した。その前日にはドイツ財務省にも小包爆弾が送り付けられ、ギリシャの過激派組織が犯行声明を出している。
地元メディアによると、爆発は手紙爆弾によって起きた可能性がある。ギリシャのテレビ局は同日、フランス当局からギリシャに対し、問題の小包はギリシャから発送されていたとの連絡があったと伝えた。
IMFのラガルド専務理事は声明を発表し、「卑劣な犯行を非難する。IMFは断固として職務を継続する」と強調した。
この前日にはドイツ財務省でも爆弾の入った小包が見つかっていた。ベルリン警察は16日、この小包もギリシャから発送されていたと発表。ギリシャの捜査当局は、問題の小包がアテネから発送されたことを確認した。フランスの事件との関係は、現時点では分かっていない。
ドイツで見つかった小包は、現地時間の15日午前9時半ごろ、財務省の郵便室に配達された。ベルリン警察が調べたところ、花火に使われる爆発物が入っていたことが分かり、もし開封していれば相当な被害が出ていたと見られる。
ドイツの小包爆弾については、ギリシャの反体制過激派組織「炎の陰謀中核(SPF)」がインターネットに投稿した声明で犯行を認めた。声明では「我々の怒りはまだ収まらない」と述べ、「プロジェクト・ネメシス(復讐の女神)の第2弾としてドイツ財務相に小包爆弾を送った。まだ何も終わっていない。すべては続く」と予告している。
SPFは、2010年にギリシャ・アテネにある各国の大使館に小包爆弾が送り付けられた一連の事件についても犯行を認めていた。
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