え?こんなに違うの?白人と日本人の「美人の基準」の違い9つ


フランスに住んでいると、つくづく日本とフランスの美的感覚は違うなぁと気づかされます。もちろん、白人とアジア人の美の基準として共通する部分もたくさんありますが、力を入れているところが違うように思います。なぜ、このような違いがでてくるのでしょうか? それは、白人とアジア人が容姿でコンプレックスに感じるポイントが違うからだと思います。そこで今回は、海外の美容整形事情や筆者の個人的な経験を参考に、白人と日本人で異なる「美容で力を入れている点」の違いを9つ紹介します。あなたはこれらの美的感覚の違いについて、どう感じるでしょうか。

 1肌の色 

 日本… 透き通るような美白を好む 日本では「色白は七隈隠す」と昔から言われており、美白化粧品が多く販売されている。日本人は男性も女性も、女性の日焼けした肌より色白で透き通った肌を好む傾向にある。  

白人… 健康的な小麦肌を好む それに対し白人は、健康的に日焼けしたテラコッタ肌を美しいと思っている。ファンデーションやパウダーなどの化粧品をみても、海外では日焼けした肌に見せる商品のほうが数が多い。また、逆に全く日焼けしていない白人の白い肌を「不健康」だと捉える傾向がある。 確かに、日焼けしていない青白い肌の白人は、色白の日本人に比べて不健康に見えるなぁと筆者も思う。ただし、若いうちから日光をガンガン浴びるので、シミやしわ、そばかすは若いうちからできやすい。

2顔の大きさ

 日本人…八頭身になれる小顔が美しい 安室奈美恵のように小顔な人ほど美しいとされている。顔が小さければ八頭身でバランスよく見え、スタイルがよく見えると言われている。小顔にする美容整形手術や美容グッズなども、日本では人気がある。

 白人…特にこだわりなし 白人は顔の大きさには対して関心がないように思う。明らかに頭が大きすぎたり、あごが張って目立つことがない限り、多少の大きさの違いには気が付かないようだ。その証拠に、日本に住んでいる白人は度々日本人に「顔が小さいね!」「小顔でうらやましい」と褒められるが、これの意味がわからない人が多い。小顔を褒められていると気が付かない外国人も珍しくない。 3目

 日本人… 二重で大きな目が美しい 日本ではパッチリ二重の大きな目が美人の基準とされている。実際に、日本人に一番人気の美容整形箇所は「目」で、二重にする整形や目頭切開などが人気だ。女性ファッション誌でも「デカ目に見せるメイク」など、目を少しでも大きく見せようとする女性が多いことが伺える。

 白人… 大きさにこだわりなし 対する白人は、目の大きさにはさほど興味がない。マスカラでまつげを長く、ボリュームがあるように見せたがる点は同じだが、目のサイズ自体が大きいほうがいいという概念はない。もちろん海外にも、まぶたにメスを入れる美容整形が存在するが、これは瞼の脂肪やたるみ、余分な皮膚を取り除くもので、目の大きさを変えるためというよりは若々しく見せるためであり、目的が違うようである。 

 4鼻

 日本人… 高い鼻が美しい 低い鼻にコンプレックスを抱いている人が多い。鼻プロテーゼやヒアルロン酸などを入れて鼻を高く、彫りが深い顔に見せようとする女性もいる。メイクでは鼻にハイライトやノーズシャドーを入れて、鼻を高く見せるような化粧をしている人も少なくない。

 白人… 小ぶりでコンパクトな鼻が美しい 白人の最大のコンプレックスが鼻。成長とともに大きくなる鼻を嫌い、目立つ鼻を不細工の象徴だと捉えている人が多い。鼻は白人に最も人気がある美容整形箇所のひとつで、小さく、目立たないようにする美容整形が人気だ。白人には「鼻が高いねー」という褒め言葉は通じないので、注意しよう。 

 5口

 日本人… 特にこだわりなし 日本でも最近では石原さとみさんのように大きくてぷっくりとした唇に人気がでてきたが、それでも唇の大きさの好みは人によって違う。大きな唇は「タラコくちびる」というネガティブな言い方もあり、大きいほどいいという価値観はあまり一般には浸透していないように思う。 

白人… 大きいくちびるほどセクシーで美しい 対する白人は、唇の大きさにこだわる。大きくてセクシーな唇のほうが魅力的だと捉えており、唇を大きくする美容整形も非常に人気だ。若い女の子の間では、瓶やコップの淵に唇を押し当て、息を吸って吸引する方法で唇を大きくしようとする人が増えた。アンジェリーナ・ジョリーのような存在感のある唇を好む傾向にある。

 6頬骨 

 日本人… 頬骨を引っ込めたい 日本では小顔が良いとされているため、頬骨が高かったり、横に出ている顔を嫌がる傾向にある。なかには、美容整形で頬骨を削る人もいるほど。メイクでも、頬骨を強調しないチークやフェイスシャドーの入れ方をレクチャーする美容雑誌なども珍しくない。  

白人… 頬骨を出したい 白人はどちらかというと、頬骨を出したい、強調したいと思っているようだ。現に、頬骨を突き出すような美容整形やメイク方法などが人気のようである。 実は筆者は昔から高い頬骨がコンプレックスだった。フランスでプロのメイクさんに化粧をしてもらった時も、「頬骨が嫌なんで目立たないようにしてください」とお願いしたのだが、「なんでそんな勿体ないことするの?これが綺麗なのに!」と驚かれた。 

 7歯

 日本人… 八重歯がキュート 美しい歯並びが良しとされるのは、欧米でも日本でも同じことである。この点に違いはない。しかし、「キュートな歯」として許容範囲にされている”個性的な歯”には少し違いがある。 例えば、日本人の八重歯。いたずらっぽくて、無邪気で、小悪魔な感じがして「かわいい」と思う人もいる。少し前には、付け八重歯が話題になった。

 白人… 前歯のすきっぱがキュート 白人の歯並びでどうしても理解ができないのが、前歯のすきっぱ。仏人女優ヴァネッサ・パラディ(写真)は、前歯に隙間がある「すきっぱ」だ。しかし、これがフランスではdents du bonheur=ラッキーな歯と言われ、キュートだとされている。

 8髪 

 日本人… 真っ黒よりも明るい髪色を好む 黒くてコシがあり、しなやかな日本人の髪は海外ではとても人気がある。髪を褒められる海外在住日本人も多いはずだ。適度なボリューム感があり、つややかで、まっすぐで、さらさら。白人が求めている理想の髪質である。日本人は髪を少し明るく茶色に染める人が多いが、これは白人にはあまり評判が良くない。もともと自然にきれいな髪色をしているのに、なぜわざわざ染めるのか?と不思議に思うらしい。 

白人… ボリュームのある髪に憧れる ネコッ毛でボリュームがなく、ペタッとしやすい白人の髪質。これに悩んでいる人が多いため、シャンプーや整髪料はボリュームアップさせるタイプのものが目立つ。髪色が明るく、つやがないように見え、細い髪質のせいでうねりやすい。この自然にうねったくせ毛風の髪が、日本人の筆者にはオシャレに見えるのだが、本人は案外気にしていたりする。 

 9脚

 日本人… 長い脚に憧れる 美脚の定義は、日本も欧米もほぼ同じだ。しかし、気にする箇所が少し異なる。日本人はとにかく、脚の長さにこだわる。細くて長い脚が美脚の定義だ。日本にはもともと短足な人が多いことが影響しているのかもしれない。 

白人… 脚はまっすぐ! 白人は足の長さよりも、脚の形にこだわりがあるようだ。もちろん、細くて長い脚は欧米でも美しいとされているが、同時にO脚や内股(歩き)を嫌う。というのも、欧米にはO脚や内股の人は非常に少なく、先天的な奇形だと勘違いする人もいるかららしい。逆に、欧米はX脚の子供がたまにいて、これを厳しく直させる親が珍しくない。 まとめ 美の基準なんて、自分が良しと思えればそれで良し 白人社会も日本人社会も、「美人の条件」となるものはコンプレックスの裏返しだということがこれを見て何となくわかっていただけたのではないでしょうか。白人とアジア人のそれぞれが、元々持っている美しさには関心がなく、コンプレックスとなりえる点にばかり意識が集中してしまうのは何だか皮肉で、もったいないですね。 結局は、美しいか美しくないかなんて、他人が決めることではないと筆者は思います。目が小さかろうが、鼻が低かろうが、自分で自分を美しいと思えればそれで良し。これが唯一の「美人の条件」ではないでしょうか。  

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